起業家インタビュー

ママと子供の未来の場所 よりはうす“YORI house” 運営「衣食住を整え、教育を変える」

2023年11月25日

「日本人の食を守りたい」との思いから、食事の大切さを子供たちやママにも教えたい想いから、安全安心な食への取組として自然食を提供する、オーガニックにこだわったカフェ“よりはうす(Yori House)”を立ち上げた、山崎頼子さん。

日本人の食を守りたい

食事の大切さを子供たちやママにも教えたい想いから、安全安心な食への取組として自然食を提供する、オーガニックにこだわったカフェ“よりはうす(Yori House)”をオープンしている。

【長岡式酵素玄米と珈琲のカフェ】
2021年11月スタートのカフェ。長岡式酵素玄米は、昭和30年に長岡雅也さんという食事医療の医師が8年かけて開発された、発酵させたご飯です。人は酵素がなければ、食べたものを消化することができません。その酵素を補ってくれ代謝酵素の役割も果たしてくれる完全栄養食です。

【キッチンカーでのイベント出店】
2023年3月からスタートしたキッチンカー事業。地域で開催されるイベントへの出店依頼も徐々に増え、17回のイベント経験。大阪万博ロハスフェスタでの1日の平均売り上げは、20万円以上。

【ケータリング】
ゴミの回収ができない施設(NTT西日本が運営するクイントビレッジ)でゴミも残さないケータリング事業をスタート(2023年4月)現在は6回ほど。

【お弁当販売】
2022年11月スタート。食べる事は、生きること、食べたものが自分になる。というコンセプトのもと、無添加はもちろん、昔ながらの製法で作られた調味料を使い、季節の野菜をふんだんに使用した完全手作りのお弁当の予約販売。

日本の教育をアップデートしたい

学校では学べないことを学んでほしいとの想いから、子供たちの学びの場を広げる社会体験の場を広げている。
【出前事業】
2023年4月より、”食、お金、環境、ネット”に関する出前授業講座を公立小学校や幼稚園、保護者向けに提供。
東大阪市消費生活センターからの依頼を受け、講師派遣、講座作成、カリキュラム作成を行う。これまでに、60講座以上の授業を担う。

【からっぽキャンプ】
2021年8月より、年に1度子どもたちが作る子供たちのための、空っぽキャンプを開催。子どもたちが主体的に学び、自分の人生を歩むということはどういうことなのかということを考えるきっかけになるキャンプ。3歳から小学6年生までの参加を受け入れる。

【子供向け夏季講習】
2021年8月より、子どもやママの特性を生かせる場所を提供すると同時に、体験的な学びを小学生中心に提供。経験してみて、自分の得意を見つけたり、苦手も然り、一人ひとりの個性が輝く場所を作る活動。不登校児童も参加できる学校以外の居場所にもなっている。

【まちまるごとcampus】
企業と連携しながら、子どもたちの夢の選択肢を広げる職業体験活動支援事業。2023年8月に7社の企業様にご協力いただき開催。来年度の夏にも希望を拡大して、開催の予定(8月)。

仕事への思い

小学校と言う場所を飛び出して起業した今、自分の思い描くことを確実に形にできるこの世界にすごくワクワクしています。

社会で活躍される素敵な大人の仲間入りをさせていただき、話すことを見ること、全てが学びで、毎日やりがいを感じ充実した日々を過ごさせていただいています。

まだまだ苦労と言っていいほどの事はできていませんが、どんなことがあっても皆さんのお力を借りながら、とにかく前に進んでいきたいと思っています。

未来に向けての抱負、ビジョン

子供たちの過ごす環境を整え、学ぶことが楽しい、学ぶ事は生きることだと思えるような、そんな日本の教育にしていくことです。
子供たちの過ごす環境は、私たち大人が整える必要があると思っています。もっと言うならば、大人が子供にできる事は環境を整えることだけなのではないか?とも思っています。
大人は子供が未熟で、あれを教えないといけないこうしてあげないといけない、と言う思いで熱心にされている方々も多いですが、子供はそのままで魅力的で、大人よりも子供の方が有能なこともたくさんあると思っています。
子供たちの才能や個性をどう伸ばすか、そのための環境作りをしてあげれば、その中で子供たちは自由にのびのびと自ら学び、楽しみ、自分の生き方を見つけていけるのではないでしょうか?

教師時代、なかなかそのような環境を作るのは難しいものでした。
教科書と言うものを、いかに楽しく面白く理解できるように、子供たちに伝えていくのかということをずっと考えていました。
その中に30人40人といる教室の子供たちの、個性の全てを見い出してあげられる授業を、45分の中に盛り込む事は大変難しく、子供たちの一生戻ってこない、かけがえのない1年間をどう色づけていくのか?
まだ見えていない、きれいなその子だけにしかない大きな花を咲かせてあげられるように、目の前にある蕾をどう膨らましてあげれるのか、それを思うと、今の日本の教育とは何なのかというところに疑問を思うようになりました。
教師時代にできなかったことを、今ひとつひとつ形にしながら、子供たちのかけがえのないつぼみを大きく膨らませ虹色に光る素敵なお花が咲くように、たくさんの大人の人と一緒に教育をアップデートしていきたいと思っています。

これから起業を目指す方へ

ぜひ自分の可能性を信じて、起業してみてください。
起業はとっても楽しいし、ワクワクするし、たくさんの素晴らしい方々に出会える1歩だと思っています。
大変なことももちろんあるかもしれませんが、自分がやりたいことだったらそれを乗り越えられるし、社会には素敵な先輩方がたくさんいらっしゃいます。アドバイスやご教示いただきながら、自分の思い描く世界観を形にすることで、自分の生きる世界が変わっていきます。ぜひ起業の扉を開いてみてください。

お客様の声

カフェでは「私に会いたい」とお越しいただける方が次第に増えてきました。
それはとてもありがたいことで、私にとってはお客様と言うよりも、大切な仲間の一員だと勝手に思っています。
カフェに集まる人たちは、一人一人とても個性的で、才能に溢れる人たちばかりです。
「何かしたいけど、どうしたらいいのかわからない」と言う相談もありますが、私が前に進み続けることで、何かエールを送れたらいいなとも思っています。
チャレンジの一歩が踏み出せるように、カフェの2階は無料で開放しています。「なかなかやる気が出なかったけど、チャレンジ出来てよかった」と言う声もいただいています。
お食事に関しては、長岡式酵素玄米を提供しておりますが、それによって体調が整うことを実感していただき、リピートの方が大変多くいらっしゃいます。
「自宅でも酵素玄米を食べたい、持ち帰りたい」また、他市他府県からもお越しいただき、「家の近くに、“よりはうす”を作って欲しい」と言う声もあります。

長岡式酵素玄米を使ったカフェメニュー

大豆ミートから揚げセット

グルテンフリー鯖カレーセット

起業家紹介

山﨑頼子さん YORI house運営
合同会社よりはうす 代表 (2024年2月登記完了予定)
NPO法人よりはうす 代表理事

生年月日1985年1月19日
開業年月日2021年3月31日
活動場所 東大阪市西堤本通東1丁目2−22
資格経歴 小学校教諭 幼稚園教諭
10年に及ぶ小学校教諭を経て、香港へ3年間移住。
帰国後、YORI houseを立ち上げる。
2023年3月LED関西ファイナリスト。

主な活動内容
小学校教師の経験を持つ山﨑頼子さんは、その後の香港での暮らしの中で海外の教育と日本の違いを感じました。帰国後、その体験を元に、子ども達に衣食住の整った環境を与え、日本の教育を変えたいとの想いから
カフェよりはうす(Yori House)を立ち上げました。熱意のある活動に参画される企業も多く、活動の場は次第に広がっています。

カフェ“よりはうす(Yori House)”は大阪近鉄奈良線河内小阪駅から、南へ歩いて約10分のところにあります。
営業時間は、10:00~14:00。定休日は土・日・祝日。イレギュラーのお休みや時間帯も変更の場合があります。

WEBサイト:https://yori-house.com/

この記事を書いた人

金子 正美
アスリートフードマイスターとして、食と健康のサイトを運営。 これまでにアスリートの取材を数多くこなす。

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